元素の一覧・その1(1~5)
2016/04/15
元素とは、全ての化学物質の最も基礎となる原子の種類の事であり、現在において118の元素が発見されている。
原子は中性子と陽子からなる原子核及び電子によって構成される。元素を決める要素となるのは陽子(と電子)で、その数量が原子番号となる。また電子の数量は陽子の数量と異なる物も存在し、更に中性子の数も異なる物も存在する。これは同一元素の同位体とみなされる。なお、現在発見されている元素以外に104の元素が未発見であるとされいる。
ここでは発見されている元素について各々の諸元と性質を羅列的に述べる。また安定した固体、液体、あるいは有色の気体が存在する場合は極力写真を掲載する。
各項記載内容
元素記号、元素番号 |
英語名、ラテン語名 |
元素の分類、族、周期 |
相、色 |
融点、沸点 |
発見者、発見年 |
元素表
※Wikipediaより
水素
概要
元素記号 / 元素番号 | H / 1 |
英語名 / ラテン語名 | hydrogen / hydrogenium |
元素の分類 / 族 / 周期 | 非金属 / 第一族 / 第1周期 |
相 / 色 | 気体 / 無色 |
融点 / 沸点 | -259.14℃ / -252.87℃ |
発見者、発見年 | ヘンリー・キャヴェンディッシュ / 1783年 |
性質
分子として最も軽い元素であり、非常に燃焼・爆発しやすい。また電気陰性度が高いため還元剤、酸化剤どちらにも利用できる。
自然界での分布状況
水素は宇宙を形成する物質で発見されているものの中で最も多く存在する元素であり、総量比では全原子の9割を占めると考えられている。多くは星間ガスや恒星の構成要素として存在する。地球表面上においては酸素、ケイ素に次いで多い。但しその多くは海水として存在しており、気体内部に水素単体として存在するものはごくわずかである。
生成方法と利用
大半は水をはじめとした化合物の利用だが、水素単体としても幅広く大量に利用されている。原料として、アンモニアや塩酸の製造、油のゲル化、また鉱物の脱硫、金属鉱石の還元剤などといった利用や、ナイロンやメタノールの製造にも用いられる。昨今で有名になった燃料電池や、ロケット燃料などの内燃機関への直接使用にも多く用いられる。
大量に用いられるが、生成も多様な方法で主に副産物として得られている。主なものでは、天然ガスから水蒸気改質を用いて生成したり、石油精製時の副産物として大量に発生させることができる。小規模なものであれば、いわゆるキップの装置のような原始的な生成方法でも比較的簡単に生成が可能である。